研究課題/領域番号 |
23K12215
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
釜田 友里江 神田外語大学, グローバル・リベラルアーツ学部, 講師 (00807167)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 介護現場でのコミュニケーション / 共感的な反応 / 外国人介護福祉士 / 外国人介護職員 / 介護 / 外国人就労者 / 介護福祉士を目指す外国人 / 介護現場での日本語 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、介護に携わる技能実習生・EPA(Economic Partnership Agreement 経済連携協定)候補者が円滑に日本語でコミュニケーションを行えるための教材を開発することである。教材開発のために下記3点を明らかにする。 ①会話場面での会話構造を語り方と共感的な反応からみる。②介護職員の会話パターンの特徴を捉える。③指導者が教える際の効果的な方法を追究する。上記3点を明らかにすることで、以下の効果が期待できる。 ・利用者、介護職員との信頼関係+多職種連携がスムーズになり、「安心・安全な支援の提供」に繋がる。 ・技能実習生・EPA候補者が落ち込むことを回避でき、働きやすい環境となる。
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研究実績の概要 |
本研究は、介護に携わる技能実習生やEPA候補者が円滑にコミュニケーションを行えるための教材を開発することが目的である。そのために、日本語会話の構造を共感的な反応から捉える。計画通り、本年度は①データ収集、②データ分析、③発表を行った。以下が詳細である。 ①データ収集については、介護施設における利用者と外国人介護職員の会話、介護福祉士を目指す留学生の会話を録音・録画をした。介護施設では、2023年7-8月、2024年2-3月にかけて調査を行った。介護福祉士を目指す留学生には、2023年4月、7月、9月に調査を実施した。データ収集後、専門業者に文字起こしを依頼した。全体を観察し、共感的な反応に関連する箇所について、自身で更に細かく書き起こした。②収集したデータの観察を行った。以下の流れで進めた。データ収集→文字起こし→データの分類→データのラベル付け→複数の人に確認。収集したデータを観察・分析し、研究者や介護現場の担当者と意見交換を行った。2023年11月に関東会話分析研究会と関西会話分析研究会で他の研究者らにデータを見てもらい、分析の方向性を確認した。③データ分析で明らかになったことを国内の学会(言語文化教育研究学会第11回研究集会)で発表(発表タイトル=利用者の愚痴に対する外国人介護職員の共感的な反応の特徴:介護施設での会話に着目して)した。日本語教育、介護の視点から自らの研究を捉え直す良い機会となった。データの考察を今後も進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り、データ収録(介護施設での利用者と外国人介護職員の会話、介護を学ぶ日本語学習者)とその書き起こし、先行研究のまとめ、データ観察の考察段階についての研究会での発表、および、次年度への準備を行うことができたため、研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
前年度に引き続き、介護施設における利用者と外国人介護職員の会話、介護を学ぶ日本語学習者の会話を収集し、共感的な反応の特徴について分析を進める。分析結果を整理し、学会で発表する。以下の3点に取り組む。 (1) データ分析(文字起こし→データの分類→データのラベル付け→複数の人に確認) (2) 学会発表・論文投稿 (3) 会話教材の開発 外国人介護職員の共感的な反応を重点的に見ていきたい。2024年6月(国内)と8月(国外)に学会で発表する予定である。
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