日本の英語教員養成課程では、「異文化理解」に関する科目の履修が必須となっている。しかし、その科目において、どのような実践を行うことが効果的であるのか検討した研究は少ない。そこで本研究は、英語教員志望者の「文化について英語で語る力」の向上に資する帯活動を開発し、英語教員養成課程の「異文化理解」の科目内で実践して、その効果を「英語力(特に話す力)」と「異文化間能力(特に文化相対主義の立場から価値観・習慣等を論じる力)」の2つの観点から検証することとした。これにより、英語教員養成に関わる大学教員等に有益な示唆を提供するとともに、英語教育や異文化間教育に関する新たな視座を得ることを目指す。
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