研究課題/領域番号 |
23K12252
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
宮尾 万理 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (50851002)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 指示表現 / 英語学習者 / 意味役割 / 談話処理 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は談話を構築する中で、人物を指し示すのに固有名詞や代名詞などを使用する。これらの指示表現は複数あるため、話し手は発話時点で最も適切な表現を選択する必要があるが、その選択に影響を与えるものに意味役割がある。本研究は、日本人英語学習者が英語で談話を産出する際に、指示対象が持つ意味役割を手がかりにして後続文でその対象が再言及される可能性を予測し、その予測に見合った指示表現選択ができるのかを検証する。
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研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、第二言語学習者が目標言語で談話を理解・産出する際に、特定の意味役割を持つ登場人物が後続文で再言及されると予測するのか、そしてその人物を適切な指示表現で再言及するのかを明らかにすることである。先行研究によると、英語の母語話者は談話内で起点役割を持つ人物よりも着点役割を持つ人物の方が再言及されると予測し、その再言及には名詞よりも非明示的な代名詞を用いる傾向があるという。ではこの傾向は英語学習者にも見られるのだろうか。
本課題では、中級程度の習熟度の日本人英語学習者と英語母語話者を対象に2つの実験を行う。どちらもコンピューター上で参加者に呈示する刺激文と絵が必要である。この刺激文は先行研究にならい、言語学実験でよく使用されるような2、3文で終わる短い談話ではなく、実験を通して1つのストーリーになるような構成にしている。本年度はこのストーリーを作成・修正し、その内容を表す絵を作成した。刺激文には起点・着点の意味役割を明確に示す動詞を選択するのはもちろんであるが、その他の語彙や統語構造も学習者が容易に理解・産出できるものを使用するよう留意した。文の内容を表す絵に関しては、作成に必要な物品を購入し、絵がコンピューター上で鮮明に見えるようデジタル化して色付けした。
次年度はこれらを用いてパイロット実験を行い、必要に応じて微修正を加える。そして本実験にてデータを収集し、統計分析する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験刺激の作成に予想以上の時間を要してしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
作成した刺激を用いて実験に取りかかり、データ収集を行う。
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