研究課題
若手研究
本研究は、両大戦間期から第二次世界大戦直後にかけて退役軍人運動や医療・福祉・雇用政策の専門家、研究機関などが相互に参照・連携し合い、ネットワーク化する局面に焦点を当て、彼らの国際交流が、障がいのある元兵士の社会復帰や就労の支援(広義の「リハビリテーション」)の分野で各国の政策に与えた影響を分析する。特に、近年まで、欧州の動きとは一線を画して独自に展開したと考えられてきた米国の傷痍軍人政策について、英国・日本の傷痍軍人政策や国際組織との関係を軸に再検討し、軍人福祉国家の広域史を展望する。