研究課題
若手研究
現代日本政治において、政治家はもちろんその家族が政治家の選挙運動・政治活動を支えることは珍しくない。男性政治家が多い日本では政治家の夫を支える役割が妻に集中し、妻自身はキャリアや生活を犠牲にすることを強いられる。こうした個人に依存した日本の選挙運動は、議員志望者の参入障壁となり、日本政治のゆがみの原因にもなっている。本研究は、現代日本で展開される個人とその家族の自己犠牲を前提とする選挙運動や政治活動のあり方はいったいいつから、どのように当然視されるようになったのかを、家族本人の語り記した史料、及び新聞資料を中心に明らかにするものである。