研究課題/領域番号 |
23K12306
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
白石 哲也 山形大学, 学士課程基盤教育院, 准教授 (60825321)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 魚食文化 / 内陸部 / 沿岸部 / 弥生時代 / 脂質分析 / 微細観察 / 使用痕分析 / レプリカ法 / 稲作農耕 / 料理 / コメ |
研究開始時の研究の概要 |
現在、弥生時代の生業研究は食材同定をするための技術研究になっており、本質的な文化や歴史として捉えるための食文化研究とは言えない。そのため、本研究では土器調理に基づいた弥生時代における「コメと魚」の食文化を明らかにすることで、弥生食文化史の構築を目指す。そのために、水田との関係から内陸部での魚食の実態を明らかにする。研究では、土器使用痕から調理パターンを解明し、土器付着炭化物の微細観察と理化学分析を行う。特に、これまで不十分であった炭化物の微細観察はモノの観察を基本とする考古学において重要な分析であり、今後の新たな研究手法を提示するものである。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、奈良県清水風遺跡・奈良県唐古・鍵遺跡・滋賀県下之郷遺跡・大阪府宮ノ下遺跡・大阪府馬場川遺跡・静岡県梶子北遺跡・静岡県登呂遺跡・静岡県有東遺跡・神奈川県中里遺跡・神奈川県神崎遺跡の調査を進めた。それぞれ、進捗が異なる。 まず、清水風遺跡と唐古・鍵遺跡では炭化物の微細観察を進めており、イネ以外の種子が確認された。次に、下之郷遺跡では出土した甕形土器の完形品を中心に、使用痕分析と脂質分析を実施した。やや脂質分析のデータが不足しているため、次年度に追加調査を実施する予定である。大阪府宮ノ下遺跡と同馬場川遺跡では、年代測定及び脂質分析の試料を採取した。現在、結果待ちとなっている。また、梶子北遺跡では使用痕観察とサンプリングを実施した。登呂遺跡と有東遺跡と合わせて分析を行う予定となっており、現在3遺跡のデータとまとめているところである。中里遺跡では、使用痕観察及び脂質分析に加えて、土器圧痕調査も併せて実施している。ただし、資料が膨大なため、時間がかかる予定である。神崎遺跡については、使用痕観察と脂質分析を実施した。すでに、こちらに関してはすでに寄稿済である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた遺跡での調査・分析はおおむね順調に進展しており、それらの結果についても学会報告や論文としてまとめる段階に至っているものもある。さらに、発展的研究も視野に入れた調査・分析も進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、まずは調査を行っている遺跡を着実に進めていくことが大切だと考えている。その上で、より発展的な分析を進めつつ、調査・分析成果を適切にまとめていく予定である。
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