研究課題
若手研究
本研究の目的は、日本国内の動物園でこれまでに飼育されてきた海外産オオカミの記録と関連情報を飼育史として整理し、その動向と特徴を明らかにすることにある。日本の動物園で飼育されてきたオオカミの記録が整理されたことはなく、従来どの産地・種類のオオカミが、どの動物園で、いつから、何頭飼育され、そのうち標本資料化された個体はどの程度存在するのかといった全体像を明らかにする必要がある。また、在来種であるエゾオオカミ・ニホンオオカミが絶滅した後の日本国内で飼育されてきた海外産のオオカミに関連する動向を把握することで、近代以降の日本人とオオカミの関係史を解明するための一助とすることができると考えている。