研究課題
若手研究
哺乳類の骨格標本作製時には死臭や腐敗臭のような強い悪臭が生じることが多く、標本作製を行う上で大きなハードルとなっているだけでなく、近隣施設との悪臭トラブルに発展する危険性も孕んでいる。動物の屍体を原因とした悪臭の対策方法は、主に工場や廃棄物処理施設において提案と科学的検証がなされてきたが、それらを標本作製作業に活かした試みは少ない。そこで本研究は、過去の工場等での知見を踏まえた上で、骨格標本作製法の中でも最も一般的な「水炊き法(温湯の中で数時間から数週間,標本を煮込む方法)」を対象に、標本作製時の減臭法の確立を目指す。