研究課題
若手研究
通常、マングローブは汽水域の濁った場所に生育するのに対し、造礁サンゴは、体内に共生させている褐虫藻が光合成を必要とするため、透明度の高い水域に発達する。しかし、ミクロネシア連邦のコスラエ島には、マングローブとサンゴ礁が密接に共存する生態系が成立している。また本地域ではマングローブ林の伐採が海洋酸性化を通して本地域特有のサンゴ礁の骨格形成に悪影響を与えている可能性がある。本研究の目的は、本地域特有の密接するサンゴ・マングローブ環境が成立する要因を両生態間の栄養循環の面から調査し、そしてその生態系がマングローブ林の伐採によってどのような影響が与えられているのかを検討・解明することである。