研究課題
若手研究
本研究では、公共的機能の弱体化が問題となっている青果物の中小規模卸売市場に焦点を当て、全国的な食料流通システム再編の中で(1)卸売市場間の取扱量格差拡大が中小規模卸売市場の公共的機能に与えた影響、(2)中小規模市場の取扱量減少が小売業をはじめとする地域の食品関連業者と農業生産者に与えた影響、の2点を、マクロな統計分析ならびにミクロな聞き取り調査より明らかにする。(1)(2)を通じて卸売市場流通の将来を展望し、さらに各地域における食料流通環境の改善に資する制度設計の案を提示する。