研究課題
若手研究
本研究では、EU等が牽引する西洋的な社会制度(マクロスケール)と、小規模漁業を中心とした東洋的な漁業生態(ミクロスケール)が交錯する境界領域としてのギリシャに着目し、ローカルな沿岸漁業地域でいかにコミュニティの規範、協調行動、組織が形成されてきたか、その構造とプロセスを明らかにする。これにより、トップダウン的な管理制度の陰に隠れてきたローカルな営みの多様な実態に光を当てるとともに、他国・他地域との比較を通じて、地中海ヨーロッパにおける人間―環境関係の地域的多様性の解明につなげていくことを目指す。