研究課題
若手研究
2013年以降内戦状態にある南スーダンにおいて、政治的対立に端を発した紛争は西ナイル系集団間で民族紛争化した。隣国に逃れた難民の間では、民族に伝わる神話が語り直され、在来の神や精霊(神性)の名の下に対立や紛争経験が正当化されつつある。本研究では、歴史資料およびフィードワークにもとづき、西ナイル系集団の歴史経験と神性の関係史を明らかにするとともに、西ナイルの神性や神話が、どのように人々の紛争経験やアイデンティティを形作ってきたのかを検証する。