研究課題/領域番号 |
23K12454
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
田村 翔平 関西学院大学, 経済学部, 専任講師 (10802035)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | メカニズムデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では社会や集団において「公平無私な評価」を実現する評価制度が理論的に設計可能であるかどうかをメカニズムデザインの手法を用いて明らかにする。具体的には、社会や集団の構成員がお互いを評価し合い、その結果に基づき意思決定が行われるような2つのモデルを考え、それぞれのモデルにおいて評価制度が満たすべき望ましい条件を公理として複数定式化し、公理を全て満たす評価制度の集合を演繹的に導出する。
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研究実績の概要 |
複数の構成員からなる集団において複数の異なる役割が存在し、その分担を構成員による主観的な相互評価に基づいて決定するための制度の設計可能性を考察するモデルにおいて、自分の担当する役割が他者の評価によってのみ決定され、自分の他者への評価の影響を受けないことを保証する公平無私条件と呼ばれる公理を満たす制度が設計可能であることを具体的な制度を設計することで明らかにした。また複数の構成員からなる集団において1人の構成員を構成員による主観的な相互評価に基づいて選出するための制度の設計可能性を考察するモデルにおいて、自分が選出されるか否かが他者の評価によってのみ決定され、自分の他者への評価の影響を受けないことを保証する公平無私条件と呼ばれる公理および単調性と呼ばれる望ましい公理を同時に満たす制度として先行研究において提案がなされている複数の具体的な制度の間で比較を行い、これらの制度の間に存在する共通点を明確にしたうえで、その共通点を持たない制度が存在し得るかどうかについての考察も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数の構成員からなる集団において複数の異なる役割が存在し、その分担を構成員による主観的な相互評価に基づいて決定するための制度の設計可能性を考察するモデルにおいて、公平無私条件を満たす制度が設計可能であることを明らかにすることができている。
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今後の研究の推進方策 |
複数の構成員からなる集団において複数の異なる役割が存在し、その分担を構成員による主観的な相互評価に基づいて決定するための制度の設計可能性を考察するモデルにおいては、本年度に設計を行った制度をベンチマークとして、この制度が満たす公理および満たさない公理を整理し、特に満たさない公理についてはそれらを満たすことのできる制度が設計可能であるかどうかを考察する。複数の構成員からなる集団において1人の構成員を構成員による主観的な相互評価に基づいて選出するための制度の設計可能性を考察するモデルにおいては、公平無私条件および単調性を同時に満たす制度の集合を演繹的に導出することが可能であるかどうかを考察する。
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