研究課題/領域番号 |
23K12466
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石川 祐実 神戸大学, 経済経営研究所, 助教 (40960787)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教育 / 健康 / 健康行動 / 母親の教育 / 子供の健康 / 独自アンケート調査 / ランダム化比較試験 |
研究開始時の研究の概要 |
母親の教育が子供の健康に与える影響とその背景を分析する。[研究1]で母親の教育年数が長くなれば子供の健康状態が向上するかを明らかにする。[研究2]で母親の教育年数が長くなれば子供への健康投資を増やすか、子供への健康投資が増えれば子供の健康状態が向上するかを明らかにする。[研究3]で教育的情報介入は子供への健康投資を増やすかを明らかにする。三つの研究を通じて女性の教育が次世代の子供の健康状態の向上を支えられる可能性があるのか、に答える。また、背景のパスと教育的情報介入の因果効果を検証することによって、すでに低学歴の母親の子供に対して、どのような方法で教育水準の効果を補うことができるかに答える。
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研究実績の概要 |
本研究は、1)母親の教育が次世代の子供の健康を支えられる可能性があるのか、2)子供への健康投資を促すような教育的情報介入が可能か。これらの問いを明らかにし、次世代の子供の健康状態向上を目指した教育政策に繋げることを目標としている。 本年度は、第一に、1)の問いに答えるための分析及び論文執筆を行った。カンボジアのデータを用いて、母親の教育が子供に対する予防行動を増やすことを明らかにした。現在国際学術誌へ投稿中である。 第二に、2)の問いに答えるための準備を行った。2)の問いに答えるために、カンボジアでのフィールド実験を企画しており、実施のためには多くの事前準備が必要である。本年度は関係各所への事前調査を行い、現地調査会社の選定及び契約を行った。その後調査会社とはオンラインで打ち合わせを進めている。また、実験実施場所への事前説明や打ち合わせも行った。さらに調査票の作成及びクメール語翻訳を行った。その際第三者機関にクメール語翻訳後の調査票をさらに日本語に翻訳してもらい、調査票の内容が翻訳によって変わっていないことを確認した。現在現地での調査員の雇用を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初は2025年度にフィールド実験実施の予定であったが、事前準備が順調に進み、2024年度の実施が可能となったため2024年度に実施することとした。
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今後の研究の推進方策 |
2)のフィールド実験について、今年度は調査員のトレーニング、パイロット調査、調査票の最終調整、カンボジア保健省での倫理審査、神戸大学での倫理審査、AEAのRCT Registryへ実験の登録を経て本調査を実施する。
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