研究課題
若手研究
マレーシアは、植民地時代から独立後間もない時期(~1960年代)には錫やゴムの主要産地であり、1970年代以降は外国資本の導入により急速な工業化を達成し、世界有数の家電製品や電子部品の輸出国となった。しかし、一次産品に関連する産業化を企業史の観点から検討した研究は少ない。そこで本研究では、旧植民地の商品・一次産品に由来する産業の高度化と、域外多国籍企業に依存しない土着の経済資源に基づく発展への転換を実現するための条件を、歴史的観点から明らかにしようとするものである。