研究課題/領域番号 |
23K12541
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
石塚 千賀子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (70812436)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | サービス化 / 持続可能な経営 / 定性調査 / 顧客維持 / サステナビリティ / サービタイゼーション / バウンダリースパニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は企業が持続的な発展に転換し得る経路形成の道筋を探索的に明らかにする.企業は過剰な生産と消費に代表される資源の浪費サイクルから脱する必要がある.しかし,先行研究の多くは,既存のビジネスの強化に主眼がおかれている.通常企業はリスクを避け,過去のやり方を踏襲する経路依存の状態にある.経路依存からの逸脱研究では,「バウンダリースパナ(境界連結者)」として起業家をその鍵として着目するが,本研究では,「境界連結が創られていくプロセス」に着目する.経路研究とサービス・マーケティング研究の知見を融合し,先進事例のケーススタディにより企業の持続的発展への転換と成功の境界連結の形成メカニズムを導出する.
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研究実績の概要 |
本テーマの研究に際し,2023年度は①今までの結果について成果発表のための論文投稿を行った,②調査を継続して行っている.自然環境保護を推進する企業の調査として3つの蔵元,加えて,顧客との持続的な関係について調査を行った. ①として,3つの実績ができた.1つ目にNEW PATHS FOR SUSTAINABLE MANAGEMENT: CASES OF SERVITIZATION IN JAPANとして,企業が持続可能性に舵を切る時の組織の変化とサービス化というマーケティング戦略の変化に着目したものを,2023年の American Marketing Association での Winter Academic Conference にて発表.査読を経て,Proceedingsに掲載された.2つ目はDrivers of sustained brand engagement: cases of long-term customers of hedonic and utilitarian brands in Japan として,顧客が持続的に当該ブランドなぜ根付いていくのかを調査し関係を維持していくには,既存研究において,快楽的製品と功利的製品の違いとして述べられていることとは異なる知見を導出できた.これは,Journal of Marketing Analyticsに査読を経て発表している.3つ目は前年度の科研の研究テーマの研究実績として,Customer Experience of International Luxury Fashion Brands in Japan: A Mixed-methods Examination of Physical and Human Factors として,どのような要因が再来店を促すのかということを,査読を経て,Journal of Strategic Management Studiesで発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今までわかっているところをまとめて発表している.その過程で査読者から多くの有意義なコメントを頂き,自身の不足点に気付きながら進めることが出来ている.また共同研究をすることで自分には無い視点を得ることもでき,本研究テーマに対して最善の貢献ができる方向性で進めることができていると認識している.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度,昨年に引き続き,同じ企業を対象に環境保護と企業の利益,地域保全がどのようなかかわりで実現されているのかを調査する.実際に地域に入り込んだ参与観察調査を行い知見を得たいと考えている.
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