研究課題
若手研究
本研究は,消費者の意思決定過程における視線のパターンから心理状態(例えば,混乱や情報過多,決定への確信度)を推定する方法を確立することで,消費者理解に役立て,消費者の意思決定支援やマーケティングに貢献することを目的とする。眼球運動は購買意思決定のメカニズムを知るための有用なツールとして用いられてきた。これまでの眼球運動測定装置を用いた意思決定過程の研究では,視線の移動パターンを用いた,意思決定の仕方などの認知的側面の検討が中心であり,視線パターンから心理状態の予測や推定は十分に検討されていない。そこで,複数の視線パターンの中からある心理状態と対応する共通のパターンを同定する手法の開発を行う。