• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

時間の消費:加速と減速の二項対立を超えて

研究課題

研究課題/領域番号 23K12569
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07090:商学関連
研究機関名古屋商科大学

研究代表者

織田 由美子  名古屋商科大学, 商学部, 准教授 (10867716)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード時間 / 加速 / 時間性 / ジェンダー / 消費文化 / 制度論
研究開始時の研究の概要

加速と減速という時間に関する異なる価値の対立をナビゲートする方法について明らかにする上で、本研究では以下3点を行う。
第1に、既存のマーケティング研究や消費研究に加え、組織論、社会学、ジェンダーに関する文献をレビューし、リサーチギャップを導出する。
第2に、リサーチギャップを踏まえ、ワーキングウーマンの時間認識や、これに基づく自己概念の形成に関する実証研究を行う。
第3に、上記分析結果を踏まえ、ワーキングウーマンが、異なる時間価値をナビゲートする上でのパターンを類型化するためのモデルを作成する。

研究実績の概要

本研究の目的は、消費実践における時間の概念に着目し、新技術が実現する効率化と、手間をかけることに対する伝統的価値観といった時間の対立をどのように受け止めているのかについて明らかにすることである。具体的には、ワーキングマザーの家事労働に関する消費実践について、スピードや効率を重視すること(例えば食洗機の利用)と、手間をかけて実践すること(パン焼き器の活用)という異なる時間の指向性をどのように管理しているのかについて明らかにする。
これまでの消費研究において、消費者は、加速か減速か一方向を指向していることが前提とされてきた。結果として、加速と減速が混在するような状況、例えば家事を効率化するために、食事をデリバリーや惣菜ですませる一方で、子供にキャラクター弁当を作るために朝1時間かける、といった状況についての説明ができなかった。本研究では、なぜある実践は加速化し、別の実践は減速化するのかについての理由を説明するための概念図を構築することを試みた。
当該年度においては、二次資料の分析を中心に行った。具体的には、SNSなど、ワーキングマザーが発信した言説の分析(Twitter, ブログ等)を行うことで、利用者の使用する言語、受け止め方について、定量・定性で把握した。また、関連する先行研究の読み込みを行った。
上記を踏まえ、仮説構築のためのプレインタビューを行った。プレインタビューでは、有職女性5名に対して、90分程度のインタビューを実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は研究初年度ということもあり、先行研究の読み込み等、インプットを中心に行った。

今後の研究の推進方策

先行研究のレビューをもとにしたレビュー論文について、学会での発表を行いたい。
具体的には、2024年12月、ACR(Association for Consumer Research)にて、時間に関する特集号の論文受付がスタートするため、ここに焦点をおいて、研究を進めたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Consuming Time in Gendered Practice2023

    • 著者名/発表者名
      Yumiko Oda
    • 学会等名
      Society for the Advancement of Socio-Economics (SASE)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi