研究課題/領域番号 |
23K12662
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
原田 玄機 高崎経済大学, 地域政策学部, 特命助教 (60895176)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知的障害 / 移行 / 歴史 / 入所施設 / 通所施設 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「なぜ2000年代初頭までに、知的障害者福祉施設(入所施設・通所施設)が増加したのか、それはどのような地域差を伴いながら成立したのか」を、子どもから大人への移行に着目して、量的なデータを用いて明らかにする。そのために、1947~1978年度、1979~2006年度の2つの時期について、「学校・福祉施設の利用者数が多いほど、入所施設利用者数が増える」「学校・福祉施設の利用者数が多いほど、通所施設利用者数が増える」という2つの仮説を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、戦後から2000年代半ばにさかのぼって、知的障害者の子どもから大人への移行に着目して、知的障害者福祉施設(入所施設・通所施設)の増加の要因を、地域差を考慮しながら量的なデータを使用して分析していくことを目指している。そのために、2023年度は主に、以下の2点から研究を進めた。 第1に、本研究で今後使用するための統計データを収集・エクセルデータにした。具体的には、PDF化されていた厚生省「社会福祉施設調査報告」のうち、公的にはエクセルデータ化されていない年代のものを対象とした。ここから、子どもの時期の福祉施設(精神薄弱児施設・精神薄弱児通園施設)の利用者数、成人の時期の福祉施設(入所施設・通所施設)の利用者数が判明する。 また、子どもの時期の学校(特殊学級・養護学校)、不就学者の数、小規模作業所の数などについても、統計の収集をおこなった。 第2に、今後の研究を進めていくための方法論的な検討を行った。まず、国内外の知的障害の歴史研究にかかわる文献を収集することで、研究動向の把握に努めた。 つづいて、本研究にとって重要と思われる先行研究を検討した。そのうえでエクセルデータ化したデータを使用して端緒的な検討を行った。その結果、特殊学級や子どもの時期の福祉施設の存在への配慮、入所施設と通所施設の区別、地域的な偏在への配慮といった論点だけでなく、各都道府県について、人口規模にも注意しながら分析を進めていくことが必要であることが判明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、研究代表者の家族の事情のため、想定より遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度にエクセルデータ化したデータをもとに分析を進めていく。 また、知的障害者福祉施設の展開には地域差があることも確認されたため、地域に即した分析も行っていく。
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