本研究では、「各地域で発生する生活問題に、支え合いの仕組み(社会福祉)はどのように対応し、社会や時代の変化と共にどのように展開したのか?その背景にはどのような地域の文化や地域的事情があったのか?」という問いの一端を解明することを目指す。対象期間を明治期から第二次世界大戦開始前までとし、社会事業の形成と展開を選定した小地域において明らかにすることを目的とする。 小地域を選定することで、地域における社会福祉の歴史の全体像を把握することが可能となる。近年、地域に大きな期待が寄せられている。地域の全体像の解明によって、地域の中で人々はどのように繋がっていくのかという課題を検討する基礎的資料ともなる。
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