研究課題
若手研究
本研究は対話と教育をめぐる思想史的研究を通して「自己形成と共生を目指す対話実践の理論的枠組みの創出」を目的としている。そのために多様な価値観が併存する社会を生きる子どもたちの自己形成・共生を企図した教育の理論と実践に着目し、その系譜を思想史的に把握することによって、対話を通じた人間形成が有する可能性と課題を明らかにする。検討に際しては、ソクラテス以来の西欧哲学に基づく対話の系譜とヘブライズムの対話の系譜を基調として、多様な価値観が併存する社会を生きる子どもたちの自己形成・共生を企図した教育の理論と実践の歴史的状況および今日的な動向を整理する。