研究課題/領域番号 |
23K12744
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
宮本 雄太 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 講師 (50883097)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 離島 / 宮古島市 / 対話型研修 / 保育の専門性 / 保育者の力量形成 / 参与観察 / インタビュー調査 / 質問紙調査 / 離島地域 / 保育者 / 専門性 / 力量形成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、宮古島という離島地域での乳児期から幼児期に関わる保育者の力量形成がなされる研修、特に対話型研修に着目し、対話型研修の構築と体系化することを目的とする。具体的には、保育実践と保育研修それぞれの参与観察とインタビュー調査とともに、保育研修の事前事後のアンケート調査を通して、保育者が多様な環境、文脈、関係性といった要因を複合的かつ多元的に捉えていくことで実践力や専門性を醸成させていく過程を明らかにする。また、離島地域における力量形成や研修制度などの取組や理論研究などについても往還的な調査を実施する。これらの知見を踏まえて、地域に根差した対話型研修の構築と体系化を目指していく。
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研究実績の概要 |
本研究は、宮古島という離島地域での乳児期から幼児期に関わる保育者の力量形成がなされる研修、特に対話型研修に着目し、対話型研修の構築と体系化することを目的とする。具体的には、保育実践と保育研修それぞれの参与観察とインタビュー調査とともに、保育研修の事前事後のアンケート調査を通して、保育者が多様な環境、文脈、関係性といった要因を複合的かつ多元的に捉えていくことで実践力や専門性を醸成させていく過程を明らかにする。また、離島地域における力量形成や研修制度などの取組や理論研究などについても往還的な調査を実施する。これらの知見を踏まえて、地域に根差した対話型研修の構築と体系化を目指していくものである。 本研究の目的を実現するために、3年間における研究項目を立てた。第一に、「対話型研修体系の検討・実施(①)」である。宮古島市教育委員会と連携・協働し、宮古島市に適応する対話型の研修体系を構築する。第二に、「保育施設類型ごとの困り感の検討(②)」である。宮古島市教育委員会と連絡協議会を行なっている7エリア34保育施設(保育園,幼稚園,認定こども園)の園訪問とエリアごとの研究会への参画を通して、各施設が持つ困り感を把握し研修体系に活かす。第三に、「対話型研修を通して保育者が対話をすることの意義や価値を得ていく過程の検討(③)」である。上記の研究項目について、対話型研修の事前事後にアンケート調査と各園へのインタビュー調査を実施し検討していく。これらの結果はパンフレット化を通して実践的な知見の普及を行うとともに、学会発表や論文化を通して、離島地域における対話型研修の構築と体系化の一端を明らかにするものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の初年度である令和5(2023)年度は、年4回の実地訪問(9月、11月、12月、2月)と2回のオンライン参加の計6回の工程を実現した。「対話型研修体系の検討・実施(①)」では、年8回の研究会に参加した。そして、対話型研修についての流れの検討や参加してのインタビューをして、基礎的なデータ収集を行なった。「保育施設類型ごとの困り感の検討(②)」では、初年度は宮古島市が特に課題として挙げた「幼小接続・連携」に関する保育施設の困り感についての実態調査を質問紙にて実施した。質問紙は宮古島市教育委員会と作成し、7エリアの代表との調整を踏まえて、配布・収集した(回答率:58.5%)。また、7エリアのうち2エリア(D,G地区)の訪問と困り感に関して、聞き取り調査を実施した。「対話型研修を通して保育者が対話をすることの意義や価値を得ていく過程の検討(③)」では、では、②と同様に、初年度は宮古島市が特に課題として挙げた「幼小接続・連携」に関して、保育施設が実感する対話型研修の実態と可能性を、2エリア(A,G地区)にて聞き取り調査を実施し、分析をした。初年度についての研究成果は、学会にて1回発表するとともに、質問紙調査結果の速報版を宮古島市に発表した。また、2エリア(A,G地区)の知見をパンフレット化することで、2エリアの実践的な知見の普及を行った。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の初年度は,宮古島市との連携・協働体系を構築するとともに、宮古島市が課題とす「幼小接続・連携」に関する保育施設の困り感や対話型研修の実態と可能性についてのインタビュー・質問紙調査を実施した。本研究は、7エリアの訪問を3カ年かけて実施する予定である。次年度は、初年度と同様の展開を別エリア(B,C地区)にて実施する予定である。また、初年度実施した質問紙調査を継続的に実施し、縦断的なデータの収集を行う予定である。このような展開の中で,(1)データ及び資料収集の整理・分析,(2)研究発表及び論文化,(3)実践現場への研究知見の普及を意図したリーフレット作成(D地区を予定)の3点を実施し、研究を進めていく。
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