研究課題
若手研究
保育や教育の実践のリフレクションは言語の使用に重心をおいて為されてきた傾向がある。一方で、言語に依拠した実践の省察は、実践の再現という点において困難が伴われることや、個人による自己内省的な作業になる傾向が指摘されてきた。これに対し本研究では保育や教育の実践のリフレクション過程に実践者自身による描画や写真、映像といった視覚的な媒体を導入することの意義と効果を理論的、実践的に明らかにすることを研究目的に据える。以上の解明を通して、言語のみに依拠した実践のリフレクションとは異なる、視覚的な媒体を介した実践のリフレクションについての新たな視座を提供することが可能になると考えている。