研究課題/領域番号 |
23K12756
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京医療学院大学 |
研究代表者 |
内尾 優 東京医療学院大学, 保健医療学部, 助教 (10893844)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 極低出生体重児 / 早産児 / 頭部変形 / 運動発達 / 枕 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,「極低出生体重児(出生体重1,500 g未満児)」を対象として,頭部変形予防を目的とした枕の使用が幼児期の運動発達に与える影響について調査を行う.極低出生体重児は,正期産児に比べ四肢や体幹に対して相対的に頭部が大きく出生し,頭部の前後径が長い特徴を持つ.これらの理由から正期産児に比べ,頭部を正中位に保持しておくことが難しく,左右非対称な頭部変形を生じやすい.頭部変形は運動発達遅延との関連があるため,極低出生体重児に対する頭部変形の予防がその後の運動発達に及ぼす影響を調査することは重要である.
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研究実績の概要 |
在宅での極低出生体重児を対象に頭部変形予防を目的とした枕の使用が、長期的な幼児期の運動発達へ及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。極低出生体重児は、正期産児に比べ四肢や体幹に対して相対的に頭部が大きく出生し、頭部の前後径が長い特徴を持つ。これらの理由から正期産児に比べ、頭部を正中位に保持しておくことが難しく、左右非対称な頭部変形を生じやすい。頭部変形は運動発達遅延との関連があることが報告されているため、極低出生体重児に対する頭部変形の予防がその後の運動発達に及ぼす影響を調査することは重要である。本年度はまず、頭部変形予防を目的とした枕使用による安全性を検証した。対象は、訪問看護ステーション1施設において登録されている新生児集中治療室退院後の極低出生体重児8例とした。枕の使用は、在宅において日中夜間ともに使用し枕使用の安全性を確認した。評価には、酸素モニターを使用し、呼吸状態、脈拍の変化、家族へ嘔吐の頻度の調査を実施した。結果、頭部変形予防を目的とした枕使用において、呼吸状態、脈拍、嘔吐の頻度等において日中、夜間ともに著明な変動は見られた児はいなかった。これらの結果から在宅で極低出生体重児を対象に実施した頭部変形予防を目的とした枕の使用には安全に使用可能であった。今後、頭部変形予防を目的とした枕の使用が長期的な幼児期の運動発達へ及ぼす影響について調査、解析を実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿った評価が進められている。最終年度には評価、解析を終了できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は極低出生体重児を対象とした頭部変形予防を目的とした枕使用による安全性について検証を進めることができた。 その後、頭部変形予防を目的とした枕の使用が長期的な幼児期の運動発達へ及ぼす影響について効果を検証する。
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