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学習者の個人特性に応じた理科学習の意義認識の育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K12791
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関大阪教育大学

研究代表者

岡部 舞 (西内舞)  大阪教育大学, 教育学部, 講師 (60971059)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード理科学習の意義 / 理科における有用性 / 動機づけ / 学習意欲 / 個人特性
研究開始時の研究の概要

理科を学ぶ意義や有用性に関する研究は、理科学習への動機づけの低迷から脱却するために研究がなされ、各種調査や学習指導法の考案が行われてきた。しかしながら、これまでの理科を学ぶ意義に関する研究では、教育者が有用性を感じている意義や、教育者が重要だと感じている意義に焦点が当てられ、学習者が果たして教育者と同じように意義を認識しているといったことについてはあまり議論されておらず、十分に明らかになっていない。
以上のことから、本研究では、学習者の個人特性に応じた理科学習の意義認識の実態の解明と、学習者の理科学習の意義認識はどのように育成することができるかについて示唆を得ることを目指す。

研究実績の概要

本研究は,学習者の個人特性に応じた理科学習の意義の育成を促す学習指導法を考案することである。このため,まずは,学習者の個人特性による個人的価値の認識や社会的価値の認識の仕方に着目し、理科学習の意義認識と動機づけの関係に及ぼす影響を解明することを目指した。中でも1年目は特に,学習者が認識している「理科における有用性」とは何かについて着目し研究を進めた。まず理科教育においてこれまで曖昧に捉えられて「理科における有用性」について概念的な整理を行い,学習者が認識している「理科における有用性」とは何かについて,その実態調査を行った。
「理科における有用性」に関する概念的な整理は,理科教育にこれまで扱われてきた有用性に関する調査及び実証研究のレビューを行った。実態調査については,先ほどのレビューをもとに,質問紙を考案した。小案した質問紙は,役に立つと思うかとった実用性と重要だと思うかといった重要性の文脈からそれぞれ同じ項目に対して問うようになっており,日常生活に対する項目群,科学的能力に対する項目群,科学全般に対する項目群から構成されている。そして,中学生を対象に質問紙調査を行った。その結果,学習者は,実用性と重要性の視点で理科における有用性を区別して捉えているとは言えないことが明らかになった。また,実用性と重要性のどちらにおいても,日常生活に対する項目群よりも科学的能力に対する項目群を高く評価する傾向にあることが明らかになった。今後はこれらの結果を受けた継続研究を行い,成果をまとめる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的である学習者の個人特性に応じた理科学習の意義の育成を促す学習指導法の考案に向けて,1年目は学習者の個人特性による個人的価値の認識や社会的価値の認識の仕方に着目し、理科学習の意義認識と動機づけの関係に及ぼす影響を解明することを目指した。中でも,学習者が認識している「理科における有用性」とは何かについて着目し研究を進めた。そして,中学生を対象に質問紙調査を行い,学習者は,実用性と重要性の視点で理科における有用性を区別して捉えているとは言えないことが明らかになった。この成果を現在,論文としてまとめている。また,学習者の個人特性に応じた理科学習の意義の育成を促す学習指導法の考案及び実践に向けて,学校現場の研究協力者と質問紙調査や学習指導法モデルの実践の打ち合わせを進めている。以上のことから,当初予定されていた進捗通りに研究が進んでいると判断した。

今後の研究の推進方策

学習者の個人特性に応じた理科学習の意義の育成を促す学習指導法の考案及び実践に向けて,学校現場の研究協力者と質問紙調査や学習指導法モデルの実践の打ち合わせを進めている。このため,まずは,理科における有用性を実用性と重要性の視点で捉えられるような指導法を実践する。そして,引き続き実態調査を行い,学習者が理科を学ぶ意義を教育者から教授されるだけでなく、学習者自身が意義を見いだせるような力を身に付けるために何が必要なのか明らかにすることを目指す。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 実用性と重要性の視点から見た理科における有用性2024

    • 著者名/発表者名
      岡部舞,川崎弘作,原田勇希
    • 学会等名
      日本理科教育学会オンライン全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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