研究課題/領域番号 |
23K12794
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
末吉 彩香 筑波大学, 人間系, 助教 (90908790)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 発達障害 / 高大接続 / 保護者支援 / キャリア支援 / 自己理解 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は高校卒業後のトランジション、特に大学等への進学と進学後の安定した学生生活に向けた支援に着目し、 ①大学進学準備段階及び大学進学後における当事者視点を踏まえた情報・支援ニーズの同定、 ②発達障害生徒と保護者の障害認識や大学等移行に向けた意識・行動の変容プロセスの解明、 ③大学等入学後の適応的な学生生活に向けた保護者の役割の提言、の3点を目的に実施する。 本研究の成果は発達障害生徒の円滑な高大接続と進学後の適応的な学生生活に向けた支援実現のための基礎資料として有用であると考えられる。
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研究実績の概要 |
2023年度は、発達障害のある生徒の大学等高等教育機関進学に向けた準備段階、及び、進学後における当事者視点を踏まえた情報・支援ニーズの同定に向け、アンケート調査に取り組んだ。アンケート調査では本研究全体の大きな目的である「高等学校における特別支援教育の推進に向けた支援体制の整備や支援ノウハウの蓄積」に向け、調査対象者を発達障害のある生徒とその保護者だけでなく、高等学校教職員や大学等高等教育機関の教職員にも広げた。2023年度はアンケート項目を作成し、2024年4月現在、WEBアンケートとして調査実施中である。また、高等学校教職員に対してはアンケート回答者の中で協力可能な者への追加インタビューを新たに計画し、高校の通常学級に在籍する発達障害生徒に対する進路指導における工夫や困りごとについて詳しく調査する予定である。 その他、日本LD学会第32回大会にて「ライフステージ移行期にある青年期の発達障害児者にとっての課題と支援 -中学、高校、大学、そして社会へ-」という演題で自主シンポジウムを企画し、話題提供を行った。本企画では青年期の発達障害児者への移行支援について、①中学~高校、②高校~高等教育機関、③高等教育機関から社会、の3つの段階から検討した。企画全体を通し、環境の変化や個人の発達が著しい青年期の移行支援の現状やライフステージ毎に変化する発達障害児者ならびに周囲の抱える困難さについて整理し、当事者・家族・教育機関・社会資源の連携を踏まえた移行支援の方向性を会場の参加者とともに討議した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度に取り組んだアンケート調査は、対象者の再設定とそれに伴う調査項目の再検討のために、当初予定よりもやや遅れての実施となった。ただしアンケート調査は2023年度末より周知・回収しており、研究全体の進展に大きな支障はないと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年は2023年度末より実施しているアンケート調査の回収と結果の分析を進める予定である。また、アンケート調査に協力した高等学校教職員の中で、協力可能な者に対する追加インタビューを実施予定である。アンケート調査とインタビュー調査で得られた結果を踏まえ、発達障害のある生徒本人、保護者、高等学校教職員、大学等高等教育機関の教職員、それぞれの立場における発達障害のある生徒に対する高大接続における情報・支援ニーズや、進学準備・進学指導における課題を整理する予定である。 さらに発達障害生徒と保護者の障害認識や大学等高等教育機関への移行に向けた意識・行動の変容プロセスの解明に向け、発達障害のある大学生とその保護者を対象に、大学等高等教育機関への進学までの過程を振り返ってもらうインタビュー調査を実施予定である。具体的には、大学等に在籍中の発達障害学生とその保護者を対象に、高校入学から大学等進学までの過程ついて、障害認識、高校での修学支援、進路選択、大学入試、学内外の支援機関との連携状況を振り返る半構造化面接を実施する。半構造化面接の結果は、当事者の進学に対する意識や行動の変容プロセスと変容に影響した要因について複線径路・等至性アプローチで分析する予定である。
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