アカデミック・ライティングは国内外を問わず、大学教育において欠かせない教育内容の一つとなっている。そこでは、「トゥールミン・モデル」や「対話型論証モデル」などの論証の型を用いた教育が行われているが、「型はめ教育」と批判される可能性もある。本研究は、その論証の型を、教授されるものとしてではなく、学生が自らのものとして学び、自身の説明モデルとして形成していくことを目指すものである。そのために、学生が学習以前に所有している論証の型(説明モデル)の特徴を明らかにし、以降の学習に向けた、その型の活用の可能性について検討していく。
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