研究課題/領域番号 |
23K12815
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
今枝 史雄 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (70824118)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 知的障害 / 指導と評価の一体化 / 授業作成システム / 学習計画書(シラバス) / 教科別の指導 / 特別支援学校 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、2017年及び2019年に告示された特別支援学校学習指導要領で示された「育成すべき資質・能力」の3観点に合わせた教科別の指導の学習計画書(シラバス)の作成および有効性の検証を行い、これらの結果を基に、知的障害特別支援学校における「指導と評価の一体化」を目指した授業作成システムの構築を目的とした研究である。具体的には、研究1:知的障害特別支援学校における教科別の指導・評価計画に関わる調査研究、研究2:知的障害特別支援学校における教科別の指導の学習計画書の作成、研究3:知的障害特別支援学校における教科別の指導の学習計画書の有効性の検証および授業作成システムの構築の3つの研究からなる。
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研究実績の概要 |
本研究は2017(平成29)年及び2019(平成31)年に告示された特別支援学校学習指導要領で示 された「育成すべき資質・能力」の3観点に合わせた教科別の指導の学習計画書(シラバス)の作成および有効性の検証を行い、これらの結果を基に、知的障害特別支援学校における「指導と評価の一体化」を目指した授業作成システムの構築を目的とした研究である。 2023年度は研究1:知的障害特別支援学校における教科別の指導・評価計画に関わる調査研究と、研究2:知的障害特別支援学校における教科別の指導の学習計画書(シラバス)の作成に取り組んだ。研究1では、知的障害特別支援学校3校に対して、教育課程編成の現状とその課題、学習評価の現状とその課題についてインタビュー調査を実施した。結果、育成すべき資質・能力の3観点の中でも「思考力・判断力・表現力」の目標設定、評価の困難性が挙げられた。また、学習計画書(シラバス)をすでに作成している学校でも、その活用方法を学校全体で共有することが難しいなどの実態が明らかになった。研究2では、申請者の所属機関の附属特別支援学校と合同で教科別の指導の学習計画書(シラバス)を作成した。学習指導要領の中でも、比較的系統性が明確な算数・数学科の学習計画書(シラバス)と年間指導計画、単元計画、授業略案の書式を作成した。その他、国語科、生活科、図画工作・美術科、保健体育科、理科、社会科、音楽科も現在作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大阪教育大学附属特別支援学校と協力し、学習計画書(シラバス)と年間指導計画、単元計画、授業略案の書式を作成した。学習計画書(シラバス)は算数・数学科のみであるものの、おおむね完成している。他の教科も算数・数学科を見本に今後作成を検討している。ただ、知的障害特別支援学校への指導と評価に関する調査は数校のインタビュー調査や大阪府内の特別支援学校への調査にとどまり、当初予定していた全国規模の調査を行うことができなかったため、今後調査項目を検討の上、調査を実施していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に算数・数学科の学習計画書(シラバス)を作成した。現在、国語科、生活科、図画工作・美術科、保健体育科、理科、社会科、音楽科を作成中である。これらの教科についても、学習計画書(シラバス)に基づく年間指導計画、単元計画、授業略案の作成を行っていく。そして、児童生徒の実態に即した指導と評価が可能となるか、検証していく。 併せて、2023年度内に取組むことのできなかった全国の知的障害特別支援学校を対象とした教科別の指導・評価計画に関わる調査研究について、調査項目の検討を行っていき、実施していく予定である。
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