研究課題/領域番号 |
23K12827
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
大久保 紀一朗 京都教育大学, 教育創生リージョナルセンター機構, 講師 (00965535)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | メディア・リテラシー / 生成AI / 初等中等教育 / 教育方法 / 学習プログラム / AI |
研究開始時の研究の概要 |
AIとの結び付きによりメディアの構造はこれまでになく複雑になりつつある。しかし,AIと結び付いたメディアに対するリテラシー(以下,AIメディア・リテラシー)として必要な要素やその教育方法についての検討は十分ではない。本研究は,文献調査を通してAIとメディアの関係性について整理し,従来のメディア・リテラシーの要素に加えるべきAIメディア・リテラシーの要素を検討,整理,提案し,AIメディア・リテラシーを育成する教材を開発し,授業での実践を通して改善した上で,普及可能な学習プログラムとしてWebサイト等で広く公表することで,これからのメディア社会を生き抜くための教育に貢献しようとするものである。
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研究実績の概要 |
本研究では,今後必要になると考えられるAIと結び付いたメディアに対するリテラシー(以下,AIメディア・リテラシー)として必要な要素やその教育方法について検討する。 そのために,①:文献調査を通したAIとメディアの関係性についての整理,②:従来のメディア・リテラシーの要素に加えるべきAIメディア・リテラシーの要素を検討,整理,提案,③:AIメディア・リテラシーを育成する教材を開発し,授業での実践を通して改善した上で,普及可能な学習プログラムとしてWebサイト等で広く公表することを目的に研究を進めている。 1年次(2023年度)においては,文献調査を進めるとともに,既存のメディアと結びつきやすいと考えられる生成AIに対する教員養成課程の大学生の利用実態や意識について,授業実践を通して調査,検討を行い,これに関わる研究発表をした。得られた結果より,生成AIに対する認識や活用頻度の高さが,生成AIの活用意欲や有用感と関連していることが示唆され,2年次以降の研究の基盤となる知見が得られた。 2年次(2024年度)については,従来のメディアに対する理解と生成AIに対する理解,加えて従来のメディアと生成AIが結びついたメディアに対する理解の関係性について調査,検討を進める。その結果を受け,AIメディア・リテラシーとして必要な要素を検討するとともに,取り立てて教育が必要な部分について検討し,授業実践を通してプログラム開発を進める。学校現場とも協働し,開発したプログラムの効果検証を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年次(2023年度)については,文献調査を通したAIとメディアの関係性についての整理し,主に生成AIに関する教育実践に関する先行研究の把握を行った。加えて,大学生を対象に生成AIの利活用の状況や意識について調査し,利活用する体験を通した意識の変容について検討した。以上,1年次で想定した各調査や実践についてはおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2年次(2024年度)については,1年次(2023年度)の進捗を踏まえ,以下のように研究を進める予定である。 ①:従来のメディア・リテラシーに加えるべき要素の検討については,従来のメディアに対する理解,生成AIに対する理解,従来のメディアと生成AIが結びついたメディアに対する理解について調査を実施し,検討する。 ②: AIメディア・リテラシーを育成する教材の開発については,①の結果を受け,従来のメディア・リテラシーに加えるべき要素と,取り立てて指導が必要な内容を検討し,教材開発を進める。加えて開発した教材を活用し,小学生や中学生を対象として授業実践を実施し,効果検証を進める。 ①および②を進めるために,引き続き国内外のメディア・リテラシーおよび生成AIに関する研究動向を調査する予定である。
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