研究課題/領域番号 |
23K12834
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
中村 駿 武蔵野大学, 教育学部, 講師 (60804507)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 身体化された省察 / 授業観察力 / 授業認知 / 省察の支援 / バーチャルリアリティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、360度ビデオの視聴時における教師の授業観察行動を実証的に分析し、その知見に基づき、授業観察力の向上に焦点化した教師教育プログラムを開発することを目的とする。具体的には研究1では、VRゴーグルを用いた360度ビデオの視聴時における教師の身体行動(①頭の方向転換による視界の選択、②アイトラッキングによる視線計測)、思考内容の語り(発話記録)を収集し、教師の授業観察の特徴を解明する。研究2では、研究1の成果と先行研究の知見を統合し、授業観察力を高めるプログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
本研究では、360度ビデオの視聴時における教師の授業観察行動を実証的に分析し、その知見に基づき、授業観察力の向上に焦点化した教師教育プログラムを開発することを目的とする。具体的には、研究1では、360度カメラを用いて授業を記録し、授業観察用の題材を収録した上で、VRゴーグルを用いた360度ビデオの視聴時における教師の身体行動、思考内容の語りを調査し、教師の授業観察の特徴を解明する。研究2では、研究1の成果と先行研究の知見を統合し、授業観察力を高めるプログラムを開発する。 研究1に関して、令和5年度は360度カメラを用いて4回分の授業を試験的に収録した。具体的には、教員養成段階の学生を対象に、ICTを活用した模擬授業を25分程度実施してもらい、さまざまな位置に360度カメラを設置して収録を行った。また、収録後には授業者の学生にVRゴーグルを用いて試聴してもらい、試聴してみての意見や感想を聞いた。結果として、ICT活用授業の撮影においては、児童役のPC画面が試聴時に見えるようにカメラを設置することの重要性が示唆された。 研究2に関して、教師の見とり(noticing)に関する国内外の研究をレビューした。具体的には、教師の見とりをめぐる概念を整理し、先行研究は見とりを3つの要素(対象・意味・文脈)で検討していることが明らかとなった。また、教師の見とりを研究するための手法、見とりを規定する要因、今後の教師教育の方法について知見の整理を行なった。これらの成果は論文として収録されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度は360度カメラの試験的な撮影を遂行することができ、VRゴーグルで問題なく視聴できることを確認することができた。また、先行研究のレビューを整理することができ、教師教育プログラム開発に向けての1つの方向性を考えることができた。以上より、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は試験的に学生の模擬授業を撮影したため、今後は現職教師に授業撮影を依頼する等、VR動画の収集を進展させたい。また、そこで収録された授業ビデオを教員養成学生や現職教師にVRゴーグルで試聴してもらい、授業観察に違いがみられるかを検討したい。加えて、本研究のキーワードである「省察」「身体」の観点からも引き続き文献レビューを行いたい。
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