研究課題
若手研究
学術論文は、研究成果を伝えるメディアとして中核的な役割を担っている。インターネット技術の発展と共に多様化し、オンライン化が進んだ。加えて、未査読論文プレプリントが台頭し、掲載料収入を主とした自己の利益を優先する粗悪な「Predatory Journal」問題も顕在化した。本研究では、多様化する学術出版の動向を可視化すると共に、一般市民や研究者が「学術出版」に対して抱く認識を調査する。併せて、分野を超えた対話の場を通して、学術出版の意味や社会における役割を問い直す。論文数やインパクト指標が目的化しがちな昨今の学術研究環境を、定量・定性的な分析結果から省みることで、具体的な議論に繋げる。