研究課題/領域番号 |
23K12874
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
春日 彩花 立命館大学, 総合心理学部, 助教 (30870307)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 知恵 / 尺度開発 / 生涯発達 / 文化 |
研究開始時の研究の概要 |
一般に高齢期は衰退の時期と考えられる傾向にあるが、維持・向上する心理的側面も存在すると指摘されている。その中のひとつである知恵は、人生で遭遇する様々な問題に対処・適応するための力であるとされ、高齢期をより幸福に過ごすためにも、その発達要因の究明が期待される。知恵の概念は文化により異なることが知られているが、従来は欧米圏での研究が多く、文化差に関する検討はいまだ不十分である。本研究では、知恵の発達に文化がどのように寄与するのかを検討することを目的とした。まずは文化差を考慮した知恵評価指標を作成する。その上で、日本人とアメリカ人を対象として調査を実施し、知恵発達における文化の影響を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、知恵の発達に文化がどのように寄与するのかを検討することを目的としている。そのため研究1(1-2年目)では、まずは文化差を考慮した知恵評価指標を作成し、その信頼性と妥当性を検討する。そして研究2(3年目)では、日本人とアメリカ人を対象として調査を実施し、知恵発達における文化の影響を検討する。 1-2年時に研究1を実施するスケジュールであったことから、2023年度は、これまでに作成した試作版の知恵項目群を改良するため、項目内容を精査し、調整をくり返した。この過程で、3度にわたる予備調査を実施した。これを通しておおむね頑健な因子構造をもつ知恵項目群を作成することができたと考えられる。ただし、依然として検討点が残されていると考えられることから、2024年度にも継続して項目の調整を行う。 これに加え、2024年度には、信頼性・妥当性の検討を行う予定である。また、研究2の実施に向けて項目の翻訳に着手することも予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
項目の検討を行うのに予定より時間がかかったためである。予備調査のデータに応じて項目を調整したところ、予定よりも予備調査の回数を多く行うこととなった。おおむね頑健な因子構造を持つ尺度となったものの、依然として課題も残されており、更なる調整が必要な状況である。
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今後の研究の推進方策 |
さらに項目の調整を行ったうえで、日本人成人を対象にWeb調査を実施し、尺度の信頼性・妥当性を検討する。また研究2の実施に向けて、英語版の作成にも着手する必要がある。
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