研究課題
若手研究
一般に高齢期は衰退の時期と考えられる傾向にあるが、維持・向上する心理的側面も存在すると指摘されている。その中のひとつである知恵は、人生で遭遇する様々な問題に対処・適応するための力であるとされ、高齢期をより幸福に過ごすためにも、その発達要因の究明が期待される。知恵の概念は文化により異なることが知られているが、従来は欧米圏での研究が多く、文化差に関する検討はいまだ不十分である。本研究では、知恵の発達に文化がどのように寄与するのかを検討することを目的とした。まずは文化差を考慮した知恵評価指標を作成する。その上で、日本人とアメリカ人を対象として調査を実施し、知恵発達における文化の影響を検討する。