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幼児・児童における道徳的行為性の判断とそのメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K12882
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関専修大学

研究代表者

池田 彩夏  専修大学, 人間科学部, 准教授 (30835707)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード道徳的行為性 / 発達 / mind perception / 幼児 / 児童 / 道徳的行為生
研究開始時の研究の概要

私たちは自身の発言や行動に対して責任を持つことが求められるが、行為者に責任能力がないと判断される場合は、責任が免除、あるいは軽減されることがある。本研究では、幼児・児童が「どのような存在が道徳的行為の責任を負うべきだと考えているか」を明らかにするために、(1)幼児・児童が行為者の属性や能力によって道徳的行為の責任帰属の判断を変えるのか、(2)心のどのような側面に基づいて責任帰属の判断を行なっているのかを検討する。

研究実績の概要

本研究は,道徳的責任を持つ存在を子どもがどのように考えているのか,その判断に発達的変化は見られるのかを明らかにすることを目的とし,以下2点を検討することを計画している。第1に,幼児・児童はエージェントの属性や能力によって道徳的行為の責任帰属の判断を変えるのかを検討する。第2に,心のどのような側面に基づいて責任帰属の判断を行なっているのかを検討する。特に第2の検討事項については,Gray et al (2007)のmind perceptionの枠組みを用いて,心の知覚の仕方と道徳的判断の関連を検討する。初年度は,本実験の実施に先立ち,第1の検討で使用予定のエージェントの心を子どもがどのように知覚しているか,Gray et al (2007)のmind perceptionの枠組みを用いて確認をした。その結果,エージェントとして使用予定のヒト乳児,ヒト大人,コミュニケーションロボット,非コミュニケーションロボットについて,子どもは異なる心の特性を持つものとして捉えていることが明らかになり,これらのエージェントを第1の検討での刺激として使用することが問題ないことが確認された。また,教示文が子どもの道徳判断に影響を与える可能性を確認するために,他動詞文と自動詞文の使用が道徳的判断に与える影響を検討した。その結果,子どもは発達に伴い,他動詞文使用時に,自動詞文使用時よりも行為の責任を重く判断する傾向があることが明らかになった。次年度はこれらの結果を踏まえ本実験に取り組む予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本実験の着手には至らなかったものの,子どもがヒト乳児・ヒト大人・コミュニケーションロボット・非コミュニケーションロボットの心を異なるものとして捉えていることが確認され,本実験実施にあたって適切なエージェントの設定ができていることが確認できた。また,動詞の種類という些細な手掛かりが子どもの道徳的判断に影響することも確認できたことから,本実験実施にあたっての事前の確認が適切にできたと考えられる。以上より,進捗は概ね順調だと判断した。

今後の研究の推進方策

本実験の実施に着手する。特に,行為者の属性が道徳的非難の判断に影響するか,また,その判断にあたっては責任能力を含む心の機能を考慮するのかを,幼児・児童を対象に検討をすすめる。また,得られたデータをもとに,学会発表や論文発表の準備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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