研究課題/領域番号 |
23K12892
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
後藤 英子 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60932580)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | プログラムの内容検討 / 研究フィールドの獲得 / 論文受理 / プレゼンティーズム |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本の職域では従業員の健康に影響する因子としてプレゼンティーズムが注目され、プレゼンティーズムは重要な健康課題・経営課題となっている。特に日本は、疾患は抱えていないが健康リスクを有するハイリスク従業員が増加しているため、二次予防を目的としたプレゼンティーズム対策は急務だが有効性が示されたプレゼンティーズム改善プログラムが無い。そのため、本研究では、「海外で開発され効果が実証された、食生活改善プログラムの日本版」「ヘルスリテラシー教育」及び「職業性ストレス改善プログラム」から構成するハイリスク従業員向けのプレゼンティーズム改善プログラムを構築し、介入研究を実施して有効性を検証する。
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研究実績の概要 |
「①食生活改善」「②ヘルスリテラシー向上」「③職業性ストレス改善」の3本柱で構成するプレゼンティーズム改善プログラムを構築するために、まず、「①食生活」とプレゼンティーズムとの関連を検証し、どのようなプログラムを組むべきか検討するための知見を得た。具体的には、食生活のうち、何の要因(食事バランス、食事のタイミング、など)が将来のプレゼンティーズムと関連するかを縦断的に検討し、論文化した(現在、学術誌に投稿中)。 また、プログラムの受講対象者となる日本のハイリスク従業員の健康行動について知見を得るために、ハイリスク従業員の受診行動に影響する因子を検討し、知見を得て、学術誌に投稿の上、受理された。 加えて、国内のどこかの健康保険組合でRCTを行うことを想定してるため、現在の健康保険組合の実情を把握し、ハイリスク従業員の健康支援を担う健康保険組合の職員との関わりを増やすため、健康保険組合の職員向けの教育プログラムを構築し効果検証をして、プレゼンティーズム対策について情報交換を行った。教育プログラムの内容と効果検証の結果については、和文で論文化し学術誌に受理された(まだ出版はされていない)。なお、本件は、R5年度内に2つの学会でポスターおよび口頭で結果を報告した。 最後に、R5年度は、研究フィールドを獲得した。神奈川県に本社を置く大手自動車部品・建築機械部分メーカーの会社が母体企業であるプレス工業健康保険組合にて、2024年度もしくは2025年度に、探索的および検証的介入試験を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プレゼンティーズム改善プログラムの構築に必要な知見の一部を得ることは出来たが、プログラム構築には至っていないから。加えて、研究フィールドは獲得出来たが、介入試験実施に向けた具体的な打ち合わせが出来ていないから。
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今後の研究の推進方策 |
プレゼンティーズム改善プログラムの内容を検討するために、「①食生活改善」「②ヘルスリテラシー向上」「③職業性ストレス改善」のうち、②と③に関する知見を得る。その後、プログラムを構築し、獲得した研究フィールドで探索的介入試験を実施する。
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