研究課題/領域番号 |
23K12904
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
原 真太郎 京都橘大学, 総合心理学部, 助教C (10906811)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 臨床心理学 / 睡眠 / 睡眠衛生 / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
大学生の睡眠問題に対しては,セルフヘルプ形態の認知行動療法である睡眠衛生教育が有用である。しかしながら,現在の睡眠衛生教育は,一事例一事例の調整すべき睡眠衛生が最適化されていないことから,その改善効果について課題を有する。本研究では,睡眠衛生の不適応的なカテゴリは何かという観点から大学生をクラスター化し,各クラスターに最適化された睡眠衛生教育の開発と効果検証を行い,新たな睡眠衛生教育モデルを提示することを目的とする。本研究の学術的意義として,最適化された睡眠衛生教育を大学生の睡眠問題に幅広く適用することで,臨床心理学上の学業課題・健康課題の解消に広く寄与することが挙げられる。
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研究実績の概要 |
本研究課題である「大学生における不適応的な行動と環境のクラスター化による睡眠衛生教育の最適化」においては、睡眠に影響を及ぼす行動と環境である睡眠衛生の不適応的なカテゴリは何かという観点から大学生をクラスター化し、クラスターに最適化された睡眠衛生教育の開発と効果検証を行い新たな睡眠衛生教育モデルを提示することを目的としている。この目的を達成するために、まずは睡眠衛生の不適応的なカテゴリは何かという観点から大学生をクラスター化してそれらクラスターの特徴を記述する。その後、各クラスターに最適化された睡眠衛生教育の開発と効果検証を行い、新たな睡眠衛生教育モデルを提示する。 初年度である2023年度では、睡眠衛生に係るクラスターの特徴を記述することを目的として、大学生を対象とした調査研究を行い、最適化された睡眠衛生教育の開発を行う計画であった。調査にあたっては、必要となるデータを収集するために先行研究をレビューしながら、各種質問紙を吟味しながら目的達成に適切なものを選択した。その後、調査を実施し、最終的に睡眠衛生に係るクラスターの特徴を記述することに資するとされるデータの収集が完了した。 現在、睡眠衛生の観点からデータをクラスター化している。探索的にクラスター分析等を行っているが、最適化された睡眠衛生教育の開発に資するように慎重に分析を行っている。クラスター分析等が完了したら、早急に最適化された睡眠衛生教育の開発に着手する。そのために、クラスター分析等と並行しながら、先行研究をレビューして最新の睡眠衛生教育の具体的な内容を吟味する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
睡眠衛生に係るクラスターの特徴を記述することを目的として、目的達成に適切なものを選択した上で調査を実施し、データの収集は完了した。一方、データ解析については、最適化された睡眠衛生教育の開発に資することを目的として、探索的にクラスター分析等を慎重に行っている。そのため、最適化された睡眠衛生教育の開発に係る進捗がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の調査にて収集されたデータについてクラスター分析等を行い、大学生における睡眠衛生に係るクラスターの特徴を記述する。また、本調査結果については、最適化された睡眠衛生教育の開発の基礎的知見として、2024年度において関連学会にて発表等を行う予定である。 この記述に基づいて、最適化された睡眠衛生教育の開発を行う。クラスター分析等を探索的に行うという観点から、同時並行で大学生に対する睡眠衛生教育に関する最新の研究をレビューし、早急に最適化された睡眠衛生教育の開発に着手できるよう準備を行う。また、開発された睡眠衛生教育の効果検証に関する研究を行うために、臨床試験登録や研究倫理申請等の準備も行う。そして、研究参加者の募集等についても、関係機関との調整等に着手する。
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