研究課題/領域番号 |
23K12905
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
上田 紗津貴 京都文教大学, 臨床心理学部, 助教 (00908080)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 摂食症 / 摂食障害 / 予防 / 女子大学生 / ピア実施者 / トレーニング / 認知的不協和 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、若年女性を中心に摂食障害の有病率が増加しており、発症を未然に防ぐ予防的介入が急務とされている。しかし、日本では摂食障害に対する予防的介入の研究知見が少なく、必要な支援が対象者に十分には届いていない。その理由として、①摂食障害の発症に至るリスク要因の未解明、②予防的介入の実施者の不足、という2つの課題がある。本研究では、日本の女子大学生を対象として、摂食障害発症のリスク要因の解明と、ピア実施者 (同世代の女子大学生) による予防的介入の実施可能性と有効性の検討を行う。
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研究実績の概要 |
摂食症の発症を未然に防ぐために、症状の一部やリスク要因を有する対象者に対するターゲットタイプの予防的介入が求められている。しかし、①摂食症の発症に至るリスク要因の未解明、②摂食症に対する予防的介入の実施者の不足、という2つの主な課題があり、日本において摂食症の予防的介入が社会実装されていない。海外では、摂食症予防の第一選択肢である「不協和理論に基づく介入(dissonance-based intervention: DBI)」について、ピア実施者(同世代の非専門家としての女子大学生)による実装が進められている。本研究では、日本の女子大学生を対象として、DBIの理論的背景であるモデルに基づく摂食症発症のリスク要因の解明と、ピア実施者による摂食症の予防的介入(DBI)の実施可能性と有効性の検討を行う。 本年度は、女子大学生の摂食症のリスク要因に関する調査研究を実施した。自己報告式の尺度を用いたオンライン調査を実施し、569名の女子大学生から回答を得た。調査内容は、摂食症の診断、摂食症のリスク要因、摂食症および関連する精神疾患の症状等であった。また、ピア実施者のトレーニング方法の整備とトレーニングマニュアルの作成を行った。7名のピア実施者がトレーニングを受講し、トレーニングに関するアンケートに回答した。本年度の研究によって、ピア実施者のトレーニングの実施と、トレーニングに関するアンケートの結果に基づくトレーニング方法の改善が可能となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
女子大学生を対象としたオンライン調査と、ピア実施者のトレーニング方法の整備およびトレーニングマニュアルの作成を実施することができ、現在までの進捗状況はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、引き続き女子大学生を対象とした調査を実施する。また、本年度のトレーニングに関するアンケートの結果に基づき、トレーニング方法の改善を図る。そして、ピア実施者のトレーニングおよびピア実施者による摂食症の予防的介入(DBI)の予備的試験を行う。
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