研究課題
若手研究
行動の背景にある心理状態を理解する能力は、メンタライジング(mentalizing)と呼ばれ、社会生活において不可欠である。メンタライジングの機能不全は、自己や他者の心理状態を推測する際に依拠する次元の偏りに由来し、精神医学的問題との関連が指摘されている。本研究では、非言語媒体を用いて、非意図的な反応を評価することで、従来の自記式質問紙では捉えきれなかった次元の偏りを記述することをめざす。さらに、代表的な精神医学的問題に見られる特徴的な次元の偏りを同定することを試みる。