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At Risk Mental Stateにおける認知機能アセスメントツールの確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K12917
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関大阪国際大学

研究代表者

岸本 直子  大阪国際大学, 人間科学部, 准教授 (90596743)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードAt Risk Mental State / 統合失調症 / 認知機能 / Reyの複雑図形 / レイの複雑図形 / 心理査定
研究開始時の研究の概要

統合失調症は発症前後に認知機能が低下し、慢性的な経過でさらなる低下に至
ることが知られている。Reyの複雑図形は統合失調症において障害される知見があり、統合失調症の前駆段階にあると考えられるARMSに対しても特徴的な所見を得られる可能性がある。しかしながら、Reyの複雑図形のみの実施では詳細な認知機能の精査には向いていないため、認知機能の特徴について把握するためにCogniFitのオンライン記憶力評価バッテリーを用いる。CogniFitは国際的にはいくつかの研究で使用されており、これらの検査を組み合わせて行うことで精度が高く、簡便に実施できる評価バッテリーの創設に繋げたいと考える。

研究実績の概要

統合失調症の発病前には精神病発症危機状態(At-Risk Mental State:ARMS)と呼ばれる期間が存在し、この時期に統合失調症を先で発症する人をいかに正確に同定するかが鍵になる。なぜなら、統合失調症患者の多くが、慢性的な経過を辿り日常生活や社会機能が障害されるために、発症予防や早期介入の重要性が指摘されているからである。しかし、ARMSを正確に判断できる客観的な評価方法や生化学的バイオマーカーは存在しない。そこで本研究では、統合失調症において認知機能障害の知見があるReyの複雑図形に加えて、CogniFitのオンライン記憶評価バッテリーを用いて、ARMS患者特有の認知機能を明らかにし、その心理特性と他の精神症状の臨床的評価尺度との関連性を検討する。精神症状の評価尺度として、PRIME-Screen、BDI-IIおよびWHO-QOL26を用いる。本研究の進捗として、健常成人18名(平均年齢21.38±0.68歳)にReyの複雑図形を実施、加えて、上記の各質問紙を行った。PRIME-Screenにてリスク陽性群と判断された者は18名中3名であった。また、統合失調症あるいはARMSとして治療を受けている者については、引き続きリクルートを行い、実施を進めていく予定である。Reyの複雑図形は統合失調症において障害される知見があり、統合失調症の前駆段階にあると考えられるARMSに対しても特徴的な所見を得られる可能性がある。引き続き、健常者、ARMS、統合失調症者のリクルートを行い、3者間における認知機能の差異を検討し、ARMSの認知機能評価の方法の同定、診断的バイオマーカーの創出を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度より所属機関の異動に伴い、研究環境が変化したため、一部計画の見直しを行っているため。

今後の研究の推進方策

ARMSおよび統合失調症といった臨床対照群のリクルートを広く進めていく。所属機関の変更に伴い、リクルートにおいては、複数施設に依頼を行うことで対処する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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