研究課題
若手研究
「HIKIKOMORI」という用語は,オクスフォード英語辞典に収録されるなど国際的な共通用語になりつつあり,日本はこの分野における研究をリードしてきた。近年はパンデミックによって社会的孤立の問題が国際的に急速に注目されつつある一方で,残念ながら,ひきこもり者への心理学的支援法は十分に効果を得られているとは言いがたい。この理由の1つとして,個々人にとってひきこもり行動がどのような役割をもつかという,ひきこもりが維持される「機能」が多様であることがあげられる。そこで本研究は,ひきこもり機能の個人差やその変化が生活の質や社会的交流行動とどのように関連するかを明らかにすることを目的とする。