頭の中で運動を想像する「運動イメージ」を用いた歩行に対する介入は、実際歩行のように転倒リスクを伴うことなく安全に歩行機能を回復させる手段として着目されている。しかし、運動イメージには個人差があり、高齢者では運動イメージの正確さが低下する。 近年、運動イメージを簡便に想起させる方法として、バーチャルリアリティ(VR)を用いた試みがある。本研究では、(A)運動イメージにおける個人差の発生機序及び神経基盤を解明し、(B)運動イメージの個人差に合わせた効率的なVR介入方法を検討する。これにより、歩行運動イメージを強化するVR介入が効果的な対象者を明らかにし、歩行機能向上や転倒リスク軽減に繋げる。
|