研究課題
若手研究
放射光は、現代科学に必要不可欠な存在である。放射光施設用の加速器が世界中で建設され、分野横断的な研究が展開されている。一般に、高エネルギーな相対論的電子ビームが加速度運動を行う際に生成される放射光が利用される。放射光の理論は完成され、応用が盛んだが、その生成過程(放射光が電子ビームから分離する様)を観測した実験結果は得られていない。本研究では、線形電子加速器によって生成された相対論的電子ビームの軌道上に、磁石や屈折率体を設置し、ビームを加速度運動させる。この時生じる放射光(シンクロトロン放射&チェレンコフ放射)の生成過程を、電気光学検出を用いて超高速計測し、その生成機構を直接実証する。