研究課題
若手研究
近年の天文観測と関連する理論的研究から中性子過剰アクチノイド同位体が爆発的天体現象において重要な役割を担っていることが示唆されている。これを明らかにするためには質量や寿命などの核データが必要となる。しかしこれらを合成可能な方法が限られていること、加えて崩壊様式からくる同定の困難さから長らく中性子過剰アクチノイドは未踏領域であった。本研究では多重反射型飛行時間式質量分析器および大口径ガスセルからなる新規な実験装置系によりこの問題を解決し、原子核質量の決定に重要な役割を果たしている殻効果、 特にアクチノイド領域において注目されている中性子数152における閉殻性を明らかにする。