研究課題
若手研究
「地球のような温暖な環境を保つ地球型惑星は存在しうるのか」という問いは系外惑星研究における中心課題である。その中でも太陽に比べ、低質量かつ低温度の星の周りに存在する地球型惑星は今後数10年間にわたる主な観測対象として検討されている。しかし、低温度星はUVなどの高エネルギーな光を強く放射しているため、温暖環境保持に対して重要な “大気”の進化が地球のような惑星とは根本的に異なる。本研究では、強UV環境における地球型大気の大気散逸率の惑星質量、大気組成、恒星スペクトル依存性を定量化し、大気散逸が大気進化に与える影響を体系的に明らかにし、温暖環境を保持可能な条件に迫る。