研究課題/領域番号 |
23K13169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
神山 翼 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 講師 (40845715)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 台風 / 台風の半径 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の防災を考える上で,台風の予報は急務の一つである。現状では,台風の「進路予報」は大規模場の予報スキルを根拠として有益な情報が得られる一方,「強度予報」は台風自体の巨視的・微視的構造に敏感であるため,理論と数値実験の両者において困難を極めている。特に,「台風のサイズ」を形成する物理メカニズムについては,強度予報や被害額推定を向上するため,自然科学的な興味だけでなく防災のための社会的要請も大きい。そこで本計画では,「台風本体の直径」の衛星画像解析と高解像度数値シミュレーションの両者を相補的に用いて,「台風直径の決定要因」を明らかにする。
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研究実績の概要 |
台風のデータを整理していく中で、竜巻の進行状況と台風に関する興味深い結果が得られたため、本年度はそれを優先して解析を行なった。現在までの年代も含めて新しいデータベースを作成した結果、年代や季節、場所に関わらず、6-8割の竜巻が北東方向に進行していた。先行研究と同期間、その後の期間の独立なデータで定性的な結果が変わらなかったので、北東方向への偏りは偶然ではなく、理由があることが示唆される。特に、多くの移動分布図は北東方向のなかでも東に偏っているなか、台風に伴う竜巻は極端に北に偏っている様子が見られた。また竜巻発生時の風向との相関を確認し、積乱雲と共に風に流されているという仮説を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画とは少し異なるものの,台風と竜巻に関する科学的に興味深い研究結果が得られているため。
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今後の研究の推進方策 |
スケールの小さい竜巻現象において現在使用している風向データの解像度での検証が妥当かどうか、また、竜巻の発生地点や台風性であることの信頼性を確認できるか、観測報告の曖昧さをどのように排除するかが課題となっている。今後は、正確な場所が判明していたり、親雲となる積乱雲が特定できる事例についての解析を進め、竜巻の進行方向と風や台風の関係について考察を深めていく。
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