研究課題
若手研究
本課題では、集中豪雨の発生周期・頻度・規模を解明すべく、石筍の高精度U/Th年代モデル・マルチプロキシ分析に基づいた局地的降水量変動復元を実施する。緯度の異なる複数の鍾乳洞において滴下水の定期モニタリング調査を行い、微量元素・Dead Carbon Fraction、酸素同位体比を用いた局地的降水量復元プロキシを確立する。その結果を石筍試料に応用し、酸素同位体の緯度効果および東アジアモンスーン変動の影響を取り除いた降水量復元を行い、日本における過去の極端気象現象イベントによる集中豪雨史を明らかにする。本研究を達成することで、全球気候モデルの水循環変動予測の精度を向上させ、日本の集中豪雨災害の防災対策への貢献を目指す。