研究課題
若手研究
生物が用いるアミノ酸は生物代謝における様々なプロセスに関与する。グルタミン酸が異化分解経てα-ケトグルタル酸となり中央代謝系に輸送される一連のプロセスは,エネルギー生産を担う「中央代謝系」の下流部に位置する「好気代謝」に属する。その一方で,中央代謝系の上流部に位置する「嫌気代謝」の同位体分別はほとんど理解が進んでいない。嫌気代謝には解糖系や発酵などのエネルギー生産に重要なプロセスが存在することを鑑みると,生体内および環境中における,好気・嫌気を含む「総合的なエネルギー消費量」をこれまで長らく過小評価し続けてきたと考えられ,反応量を定量的に評価するための手法を新規に開発することが求められる。