研究課題
若手研究
現在進行中の地球温暖化に伴う環境変動に適応するためには、過去の気候変動下における海洋生態系と海洋生物資源量の変化を予測することが不可欠である。本研究では、東アジア、南アジア亜熱帯貧栄養海域における、過去の環境変動と海洋表層のプランクトン群集および生物生産の変化の関係を明らかにする。そのために、海洋堆積物コアの微化石群集解析、有孔虫殻の地球化学分析、堆積物中の古代DNA分析を実施する。亜熱帯貧栄養海域においてプランクトン群集と生物生産が強く連動することを利用することで、長期観測データの偏在が問題となる同海域において、将来の生物資源量変化を評価するための基盤データの構築に貢献できる。