研究課題
若手研究
本研究では,大気-海洋-河川結合モデルによる主要港湾での複合氾濫メカニズムの解明,気候変動を考慮した複合氾濫リスクの評価を目的とする.まず,力学的モデルである大気-海洋-河川結合モデルを用いて,過去事例を対象に三大湾における複合氾濫メカニズムを解析し,脆弱な地域・河口を明らかにする.ついで,擬似温暖化進路アンサンブル実験を実施することで,将来気候を想定した多数の台風進路に基づく複合氾濫リスクを定量的に評価する.最後に大規模アンサンブル気候予測データから得られる主要水系の河口流量および最大高潮偏差の値より,複合氾濫発生リスクに関する確率評価を実施する.