研究課題
若手研究
デシカント空調機は、除湿剤を活用して空気の除湿を行う空調機のことで、水分を吸着した除湿剤を再生するのに温水が必要となる。太陽熱のみを温水熱源として持つシステムの構築には、デシカント空調機内部空気状態を変化させるような制御が有用であり、先行研究で提案された「柔軟制御」は一定の省エネ効果を示すことが分かった。そこで本研究は、「柔軟制御」を採用したデシカント空調機を対象に、標準年だけでなく、多雨・小日照年、少雨・多日照年の気象データを拡充し、太陽熱活用に対して正の要素(外気温度の上昇)、負の要素(降雨量の増加や短時間の豪雨など)の関係を精査し、太陽熱活用のポテンシャルを正しく評価する。