研究課題
若手研究
本研究は、不動産売買が消失してしまうような地域の推定とその地域特性を明らかにし、人口減少地域において持続可能な不動産流通施策を検討する。不動産登記情報を利用することで、所有者の抵当権設定の履歴などを追跡でき、不動産税制を始めとする住宅問題に対処できると考えられる。分析の枠組みとして、登記件数を被説明変数とした回帰分析を行い、不動産流動の多寡と地域特性との関連を分析する。さらに、不動産流動量が少ない地域に着目し、業者仲介が困難な場合の不動産流通の方法を調査・分析する。これにより、必ずしも不動産流動が活発ではない地域において、持続可能な不動産流通施策を検討できると考えている。